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帰国した選手たちへの黄色い声援 [雑感]

サッカーワールドカップで、試合から帰国してきた代表選手たちの映像がTVに流れていました。

TVをあまり見なくなったからなのか、画面に映っている印象に違和感を強く感じます。

柵の向こうに、選手たちの帰りを待っていたファンたちの黄色い声援が
TVのスピーカーから流れ
無言で、厳しい表情を崩さず空港内を歩いていく代表選手達を映す画面。
その対比の、違和感たるや、これはどこからきているのだろうかと。

ファンたちのコメントは、とにかく「前向き」。
「前向き」な発言をしなければ、「いいね!」をもらえないような雰囲気を感じたのは
ひねくれている私だからでしょうか。

選手たちは、少なくとも、空港に出迎えに来ていたファンの人たちよりも
もっと本気で、決勝リーグの進出を狙っていた。
それをなしえなかったことの悔しさがにじみ出ているとは思いますが
その選手達の空気感を読めない、このファンの黄色い声援は、何を意味しているのか。

国際連盟を脱退してきた日本の代表者、松岡洋右は帰国するまでの船の中で
国際社会から孤立をしてしまう決断をした自分に、
日本に帰れば、どれだけの罵声を浴びるものかと覚悟してタラップを降りたらしいですが
出迎えに来ていた民衆に、拍手喝采を受けたことを、意外に感じたそうです。

国際社会から孤立した日本は戦争をさらに進め、国民の命を、国のためだと失わせ
国のためだと言って、若い人の命を戦場で殺されることを賛美していた人間ほど、
敗戦後にも生き残ってしまうわけです。

ほんの十秒足らずの映像を見た後に、このことを思い出してしまいました。


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