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整合性 [雑感]

dancyuの食べ物の写真を見て感じたことが。

その食べ物を見ても、味が脳内で再現されない。
なぜならば、食べたことがないから(苦笑)

私の食は貧相なんですよね。




食に対しての欲というものを、抑えているわけでもありません。

が、普段の生活から著しく乖離するような食事というものには、
てんでご縁がないような生活をしています。
味をわかれば良いのでしょう?と、わかりもしない事でたかを括っていたのですが
料理の写真を見て、その写真が伝えようとする食べ物の味を想像できないのは、
これいかに。

アイスキャンディのガリガリ君は、パッケージと中身の味とがリンクしています。
見た目の通りの味がすると言えます。

それならば、写真に撮られている料理を見て、その味を、味わいを想像できないのは
写真の側の問題よりも、見ている私の想像力の源泉となる経験の問題でありましょう。

清酒にしても、食中酒としての役割を担わされている以上、
その土地の食との関係性を軽視したものとは考えづらい。
灘の酒が江戸で大量に消費されたのは、江戸の人に好まれた、
もしくは各地方からきていた大名に好まれたその理由は、
江戸の人の舌、三河の文化とのハイブリッドの食生活に適合する味わいであったからでしょう。
そこに輸送時における長期保存に優れているとか、加水しても味が伸びないなどの
品質が後天的に高まっていった。

そういった酒を、江戸時代の酒、ということが出来るでしょう。

では厳密に考えていけば、江戸の食文化と適合させなければ、
江戸時代の製法で作った清酒の味わいの担保に結びつかない。

啓蒙主義的な論調で、ロマン主義の内容を語る。
なぜこのようなマーケティングにしたいのか。
やはり、ポストモダン的な考え方、広告代理店の考えをすれば、隣が白だからこちらは黒にする。
結果に意味はなく、そのプロセスにしか意味がない。
ゆえに、プロセスに信憑性を持たせようとロマン主義的な理論を構築していく。
いつまでこれを続けることができるのか。墓場まで持っていくような内容になりましょう。

コロナ禍の後の社会に必要とされる酒質とは、何であろうか。
偶然か必然か、それは精米を少なくしたものにならないのか。

話が随分とそれました。

雑誌を詳細に見ていくと、パッケージと中身の味の整合性を、
写真で見る料理の味を想像できない自分の不勉強さに気付かされます。
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