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感じた違和感の理由を考える [雑感]

雑誌で取材されていた杜氏の記事を読んで、違和感を感じました。

この方の造られる清酒から、そのような考えをしているとは
考えにくいコメントをされていることが理由です。


私は、酒に関しても何にしても不調法なもので、何を言えるものでもありませんが
杜氏の方のコメントを読んだ違和感の理由を考えます。

それはこの方であれば、できてしまった、ではなく、造った、と
自らの仕事を表現することを選択しているはずだと、そのような印象を持っているからです。

ですが、インタビューの記事を読んだ印象では、造った、ではなく、できる、ことを伝えています。

なぜこのような発言をされたのか、それを考えていると
この発言の真意は別のところにあるのであろうと、妄想をします。

発言の真意には、自分の名前の「ブランド」を意図的に作らない配慮があるのではないかと。
それは、今まで在籍していた酒蔵への配慮でもありますし、
そして今、在籍している蔵への配慮もあるのではないか。
おそらくこのかたは、今おられる蔵に、長い期間在任する意思はないのだなと。
造りのノウハウを伝えた後は、別の蔵に移るということも将来の可能性として考慮されているとすれば
自分がいなくなった蔵の製品が、自分の名前でなくなった事による価値の低下を配慮している。
私は、蔵のポテンシャルを最大限発揮させることに専念する=自分の演出ではない。
そのような印象をメディアで発信することで、「自分のブランド」を高めないようにする。

私の妄想は、この方の講義の動画を見たその印象から導いています。
講義動画の内容を加味すれば、そのような配慮をされていても不思議ではありません。
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