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道具にまつわるエトセトラ [雑感]

道具を広辞苑で引いてみます。

辞書を引くという表現も、死語になっていくのかしらん(汗)

道具:1、仏道修行の用具。仏具。2、物を作り、また事を行うのに用いる器具の総称。調度。什具。
気になった凡例があります。

【道具立て】①必要な道具を整え並べること。また、それらのもの ②諸種の準備

これは私の経験則になっていることです。

結果から逆算して作業をされる方々は、道具立ての目算に間違いがありません。
なんとかなれと気合いで?計算して?作業している方は、足元に工具が散らかります。

経験則で見知ったことが辞書に解説されていると、理解がしやすいですし身に付きやすい。

道具というものが、事を行うのに用いる器具であることが説明されています。

清酒業界において、木桶で醸す製造手段を選択するのが、ナウでヤングとしたいようです。
米をたくさん削れば美味しい酒ができるというのは、古の理にされてしまいそうですが
たかだか四半世紀前に付与価値の増大を狙ったやり方でありますし、その終焉は(おぃ)
1%しか残さない精米という、奇妙奇天烈な米で醸された清酒の登場で迎えたのかもしれません。

果たして木桶を使うのは、道具立ての結果なのでしょうか。
生酛、木桶、無濾過生原酒、これらの道具立ての結果を明確にイメージができている故の
木桶の選択であるのか。

どうも、「誠実に作業をこなしていれば良いものが出来上がる」、
そのような「ロマン」に「してやられている」、かもしれないと。

広辞苑に記載されている【道具立て】の意味が書かれた理由は、
道具を使って事を成す人たちの姿勢から抽出された、普遍的な事柄であるはずです。

江戸時代の造り方で酒の味を再現する理由は?

今の技術を計るときに、生酛で醸した清酒をちゃんと造っておかないと基準ができない。
そのための一時的な技術の回帰、というのであれば私でも、理解できることです。

そして江戸時代の清酒の味は現代人が口にすると、とても飲めたものではない。
なぜ加水を前提とした酒質設計であったのか。

でも大丈夫。
江戸時代の製法で作るといっていますが、江戸時代の味を再現するわけではありませんから。

・・・お後がよろしいようで。

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