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新潟県立歴史博物館 [Polo AWCHZ]

長岡市にある、新潟県立歴史博物館へは、
企画展、発掘された日本列島2020~新発見考古速報~を見学するために伺いました。




火焔型土器を見るためでもありますが、
火焔型土器というものが他の形状の土器と並べられて展示されていると
これほどまでに、日常生活にとって必要なものではなさそうなデザインを施されているのは
なぜだろうという考えにも至ります。

最もこれこそが資本主義的な発想なのかもしれず、デザインという観点自体が
産業にとって都合の良い形状であるのですから、
現代の自分の生活を角度をつけて見るためにも面白いかもしれません。

企画展では他に、黒曜石の展示も行われており、
こぶし大ほどの大きさの黒曜石を見るのは初めてで、興味深かったです。
石の中でどれが好きだと言われれば(聞かれない)、黒曜石が最初に浮かんできます。
縄文時代では交易の対象となった「商品」でもあり、
歩くか、丸太をくり抜いた舟で移動をするかしかなかった時代で、
道具としての利便性に価値を持っていたものでもあります。

企画展ののちに、常設展の展示も閲覧させてもらいました。
新潟県に人が住み始めた頃から、近代まで、展示説明がなされていました。
その中で目についたのは、日本海と新潟県を記した地図の向きでした。
私の住む地域、太平洋ベルト地帯(笑)では
地図の下側に南の海、上側に北の陸地と表示されますが
南北と地図の上下の関係が反対になり、
北側(正確には東側か)の海が下に、南側(西側)の陸地が上になります。
新潟県を、北陸地方をこのようにして見ることはなかったと気付かされていると
展示の一部に、日本海を中心に、こちらも南北と上下の関係を逆転させた、
日本海を中心とした東アジア地域とロシアの地図が描かれていました。
東アジア地域との交易(交流)において、日本海を中心とした見方をすれば
新潟県というのは海上交通のヘソになるようです。
実際、中国大陸での満洲国の建設やその後の交易における港として役割を果たしていたという
展示もありますので、地図を見る角度を変えてみるというのも面白いことです。

北陸道を走行中、「東京まで320km」と書かれている看板を見かけました。
居住地域とほぼ変わらない距離なのだと知ることができました。
その関連で、新潟県と東京都の移動時間の長さの短縮に関連した展示にも目が行きました。
現在の時刻表で調べると、鉄道の移動で最速で99分、
地元から東京駅まで新幹線で94分が最速ですので
首都東京から考えた時間距離では、鉄道による移動も、高速道路を使った移動も
ほぼ同じであります。
なるほど、これは面白い測り方だと思えました。

常設展の中でも、縄文時代の展示はまた別に展示区画が用意されており、
おそらく小学生の授業見学にもちょうど良さそうな内容もあったり、しかし、
大人が見ても十分見応えのある展示だったと思います。
特に入り口の、土器の破片をあえてそのまま壁に並べているのは、他の時代のそれらとも
比較観察がしやすく、印象に残っています。

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