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光学ドライブの功罪 [Polo AWCHZ]

フルモデルチェンジしたカローラシリーズに
ついに純正で光学ドライブを搭載したオーディオが姿を消したそうです。

ちょうど、Poloのインフォメントシステムの光学ドライブを使ってCDを聞いたばかりでしたので
この件について考えて見たいと思います。




光学ドライブのみを使うということに、音楽的な再生技術に致命的な欠点があったわけで
その面から考えると、車両のオーディオシステムに光学ドライブを搭載しないというのは
合理的でもあり、コスト削減にもつながることになります。

仕事車にも、光学ドライブを搭載しない、AUXとUSB入力の二系統の入力のある
ヘッドユニットを採用してもらっています。
導入金額をみても、デッキの重量の軽さからも、確かにコスト削減になっています。

使用状況は小型のUSBメモリを挿しっぱなしにして、使っています。
防犯の懸念や少々乱暴に扱って、USBメモリが使えなくなったとしても、
音楽データの母艦は自宅のHDDにあるので、使い勝手が良いからです。

音楽を再生するということは、どういうことなのだろうか。
それは時代を遡ると、楽曲の譜面に行き着くことでした。

譜面がなく作曲家と演奏家が同じ人である時代、観客に受ける楽曲を作ったとしても
その楽曲を演奏できるのが、作曲をした人しかいない。
しかし、譜面があることで、作曲家がその場にいなくても、違う時間、違う場所で
音楽を再現できるための技術が、譜面であったと。

レコード、テープ、CDといった音楽データを収録する媒体の元は、
音符が書かれている譜面の紙であった、と考えることもできそうです。

譜面が作曲家の、音をこう表現してほしい、その内容が書かれている。
その内容通りに演奏をすれば、作曲家がその場にいなくとも楽曲を披露できる。
音楽を商売にしている以上、違う場所、違う時間で演奏できる方が利益を得られます。

オーディオの機能面の本質は、ここに尽きるのだと私は直観します。

時間と空間を超えて、音楽を再現すること。

その音楽を再現する精度において、光学ドライブのみでは至らない点がある。

そういった意味合いでは、光学ドライブのみのユニットを使用することに合理的理由はない。

PoloでCDを、車載されている光学ドライブで再生させたところ、
全体的にくぐもった音に聞こえました。
自宅のシステムに比較するのは、少々分が悪いので、Poloで音楽データ再生のメインにしている
安物のSDカードに非圧縮音源を入れたものと比較して、です。
SDカードに非圧縮で音楽データを入れて車両で再生することは、
手軽さと品質の高さのバランスは、光学ドライブよりも優れていると私は判断をして、
SDカードによる再生を選択しています。
最善、と言えるのかはわかりませんが、
iPhoneをフラットなケーブルで繋げて音出しをするのが
音源の濃度の濃さからすると私の手持ちのデバイスでは、最も濃さがありそうです。

Poloのインフォメントシステムには、10GBのHDDメモリの容量がありますので
車載の光学ドライブで読み込んで、このメモリに音源データを収録するということも可能です。
ただし、この際には、自室のiMacで行う補正よりも強力な補正がかけられている場合には、
という条件もつきます。
システムのコスト的にも、それは望むことができないでしょうし、
車両にセットされている出てくる音のフラットさはともかく
非圧縮音源を入れた安物SDカードを使いまわした方が、
利便性とコスト、得られる音の質のバランスを考えると
妥当でもあろうと、今のところの観察です。

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最近の欧州車には、入力端子がUSB-C端子の採用が増えてきています。
USB3.1対応のカーオーディオデバイスは、再生音楽の面でも効能を持っていそうです。
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