SSブログ

人間と機械の窓口。 [雑感]

GOLF VIIIにおいて、UI、ユーザーインターフェースの意味合いで
人間と車との接点を言い表して良いのか、自信がありませんが
操作性、人間が機械を動かそうとする時に、どのような窓口があるのか。

そう考えています。




私の世代としては、ガンダムというものから逃れることができません(偏見)

ガンダムのコックピットのUIが、社会に必要とされる技術、といった観点から
考えられているなと思えるようになりました。

宇宙空間という人類には過酷な生存空間において、
社会全体で生存率を高めるためにいかに技術を使うのか。

コックピットは、国際規格。
いつ誰が操縦をしても同じように動かせる。
そのために技術を使う。

サイコミュ(脳波コントロール)の技術を、数千年経過した人類がどのように使うのか。
あるのが当たり前のように使うであろうと。
パイロットが操縦桿を握って動かすだけではなく、座席から立ち上がって腕を振り上げると
その動作にモビルスーツが呼応して、腕を振り上げる。
サイコミュだけではなく、操縦桿といったものを使って操作をさせる役割を人間に与える。
脳波コントロールがあれば、操縦桿は必要ではありません。
なのに何故操縦桿をつけているのかを、考えても良いのかもしれません。

機械を操るのは人間であり、その窓口としてのUI。

ガンダムはガンダムでも、富野氏以外の監督のガンダムでは、なかなかこうはいきません。

劇場版逆襲のシャアの数年後を、ガンダム好きな別の監督さんが映像化されていますが、
コックピットでのUIに、文字情報を浮き上がらせて、浮き上がった文字情報に指を当て
スクロールをさせて操作する、いわゆる現代のスマフォの延長線上の技術を表現していますが
戦闘機において、指スクロールで何かを選択するということが、合理的であるのか。
物理的なスイッチでの選択の方が、操作を開始して終了させるまでの時間は短くすみます。
これは技術と人間の感性の問題で、スクロールをさせてメニューを移動させることに
人間がどれだけのアクションを必要とするのか、工程数を考えるべきでしょう。
目をやらずに、物理的なスイッチで、どの方向に向いていれば何のメニューを選択しているのか、
そのことだけを記憶、もしくはわかりやすく認識できるUIの方が、
メニューを選択する、そして実行をするにおいて、浮き上がったディスプレーに出るメニューを
指でスクロールするより早く、そして確実でありましょう。
これは監督の、機械に対する、物事に対する思想の差異が出ていると思われます。

これからの自動車におけるUI、運転手と車との窓口のデジタル化は、
より一層加速していくことでしょう。
Fordの車両を使って、市街地にて自動運転のデモンストレーションをしている動画を
見たことがあります。
中央のパネルには、大型の縦長のスクリーンが設置されており、
今この車のセンサーが捉えている車両と物体をリアルタイムに表示をしているのが
映し出されていました。
私はその映像を見て、なるほど自動運転にハードルを感じているのは、車という機械が
何を捉えているのかがわからないといった側面もあるのだとわかりました。
車と情報を共有していることで得られる安心感、そういうものもあるのだと知りました。

現在の自動車に流行のように取り入れられている、「タッチパネル」式のUIが、
将来どのような、車と人間との窓口になるのか。
人間に操作をさせたくないといった思想が強くなれば、窓口としての機能は軽んじられるでしょうし
人間に操作をさせて、その操作を高度に補完することで、自動車事故を無くしていくのか。
求められている結果は同じだと思っています。
そのプロセスの選択が、自動車メーカーの個性となることを願います。
nice!(7) 
共通テーマ:自動車

nice! 7

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。