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鎌倉にて、お昼ご飯。 [インサイト DAA-ZE2]

パーキングまで、2キロ弱の道のりを往復と
鶴岡八幡宮の参道を一往復と半分ほど歩いたので
時間もちょうど良いから、お昼にするか、と。

参道沿いにあるお店でも良かったのですが
パーキングに止めてある車を出してから、考えても良いだろうと
意見が一致して
鶴岡八幡宮から離れながら、食事先を探します。




現代文明の利器に頼るところが大きかったのですが
まずはカーナビの周辺検索で、うどんそばを選んで
2店目の蕎麦のお店が、ちょうど進行方向上に有り、都合が良さそうだぞと。

手持ちのスマートフォンで、検索してみると
名前の半分ほどを打ち込むと、上位の検索結果が出てきます。

内容は見ずに
次はGooglemapのストリートビューで、お店の外観を確認すると
この店構えは、あたりかもしれない(謎)という予感がします。
そしてその予感の補足になったのが営業時間。
お昼から通しでご営業されて、仕込みがなくなり次第営業終了とあります。

ここだ、と、インサイトオーナー共々意気投合して、お店に向かうと
ちょうど駐車場が一台分空いています。
これは呼び寄せられているような、この期待感は、なんなんでしょうか(笑)

お店の引き戸を開けると、お座敷がすぐ目の前に広がって
畳の上で食事をさせてもらえます。
机は三つ、ひとつは囲炉裏風に正方形の一枚板の中央をくり抜いてある席。
8人座れるほどの長さの、よく磨かれた一枚板の机。
4人掛けと6人掛けの(これは不覚えです)机がひと組ずつ。

5組、先にお見えになられていて、一番奥の8人席の一枚板の机に相席で案内される。

自分が座ったのが、調理場になっている出入り口のすぐ側。
天ぷらを揚げている香りがするのですが
その油の匂いが、油臭くなく、香りになっています。
天ぷらを揚げていて、調理場とは完全に分離していないのに
席に座っていて、部屋の中に油の悪い匂いが残っていない。

出てきた、手書きのお品書きを見て、あぁ、もうこれは、間違いないと確信を深めます。

上質な和紙を二つ織りにして、お品書きが書かれています。
一ページ目を開けると、店主の、蕎麦への向き合う姿勢が、簡潔に明確に
書かれています。
使い込まれているお品書きは、つまり、載せているメニューを頻繁に変えない、
つまり、自信があるものだけしかお客に提供しないためには
準備できる食材は限られてきます。だから、同じメニューである必要がある。
そう捉えることができました。

午後の1時半を過ぎているのですが、混み合ってきそうなので
ふたりして同じ品を注文する。

こういうことを考えることができたのは
今までの仕事の世界にいて、本当に良かったなと感じています。

出された天ざるせいろを見ると、そばが艶めいています。
そして盛られている量が、昨今では見かけられないほどの、多い量。
箸先に蕎麦つゆを少しつけて、つゆの味を確かめると
非常にあっさりしたおつゆの味です。
それならばと、生わさび一本、おろし金と一緒に出されているので
わさびを、もりそばの上にちょっと付けて、おつゆの中にたっぷりと浸して
たぐってみると、いや、これは、美味しい(幸せ)

わさびも、最初に使うある程度の量は、おろしてもらってあるので
鮮度の高いお蕎麦を、すぐに食べることができます。これも心遣いと
勝手に捉えます(前向き)

天ぷらは、別皿で出されてきました。
各2本ずつ、川エビの天ぷら、かぼちゃ、椎茸、ナス、青唐辛子。
これが直径20センチ弱の白磁に青の絵柄のお皿に、綺麗に盛られてきました。
食べ終えたあとに気づいたのですが
天ぷらのしたに敷かれた油取りの紙には、ほとんど油が溢れていません。

天ぷらのつゆは、暖かく、そばつゆでも召し上がれますよと言付かる。
天ぷらは全て美味しく、特に、椎茸の肉厚の噛みごたえと、味の濃さには
同伴者と顔を見合わせて、美味しいと、頷きあってしまいました。

金額も、相応な金額となってしまいますが
この金額で、この技術と料理を体感してお腹も膨れるのならば
コストパフォーマンスは、非常に優れています。
コスパというと、安くて美味いだけではなく、美味いからコストがかかり
支払うコストを差し引いても、美味しさが残る場合も、コスパに優れている、はずです。
反対しそうな人は、大勢いそうですけれど。

車のブログですが、食べ物の内容になってしまいました。

現代文明の利器のおかげで、美味しいお蕎麦屋さんに巡り合うことができましたが
最終的には、自分の、自分たちの目が、お店を最終決定するわけですから
見極める、ということも、情報にあふれる社会を生きていくためには
必要なひとつの能力、だと、感じました。

もっと正確に言えば、素人なので、蕎麦打ちの技術力の高い低いが
わたしに、わかるはずがありません。
ですが、その職人さんが、何を意図して、お店の構えをしているか、
その店構えから、意図を汲み取ることは、わずかでも可能だと考えています。

それで美味しくなかったら?

自分で決めて入ったお店ですから、お店に文句を言う前に
美味しくないと見抜けなかった自分に文句を言うべきでしょう。
そうすれば、自分以外の責任にする必要がなくなります。
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