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オリジナリティ [雑感]

写真について、どうやら私の生活は、iPhoneのカメラ機能で満足できている。

そのように観察しています。




iPhoneであれ、他社のスマートフォンであれ、人々がカメラというガジェットを
このようにまで手にする世界が訪れようとは。

カメラが売れなくなったと言っていますが、
世の中に、カメラがこれほど普及した社会である事を想像できているのでしょうか。

その気になれば、いつでも写真なり動画なりを撮影することができる。
このような社会現象があるのに、カメラが売れないと嘆くのは、
現状の社会に適合しているビジネス感覚でありましょうか。

iPhoneで撮影をするということは、
その機械を手にしていれば誰でも同じ撮影ができるということです。
それはApple社の、「デジタル技術とは何か」という信念でもありましょう。

それでは、同じ風景を撮影するにしても、機材が同じであるからといって全て同じ写真なのか?
同じような写真は撮れましょうが、そこにでてくる小さな差異が個性と言えないのか。

人とは大きく違うことでしか、個性と呼ばれないのであれば、
それはピンのボケた映像を見せられていて、画面の違いを見つけるような大雑把なことではないのか。

少々、このブログで考えてみたいことから外れてしまいそうです。

同じ機材で撮影をする人が多くなるということは、撮影された写真に差異を生じさせるのは
最終的になんであるのか。
それは編集ソフトではなかろうかと。
ハードウェアが同じであるならば、ソフトウェアで差異を個性を作り出す。
そのような時代になっているのか。
この個性とは、と考えていくと、前述した「わかりやすい差異」がなければ個性とは言えないのか?
ということにたどり着くかもしれません。

私が就職活動をしていた四半世紀前では、就活雑誌では面接官に個性をアピールする手段として
学生時代のあだ名がキーワードであると言われていました。
今にして思えば、現在の就活生よりも多い人数を捌いていくためには、
面接で振り分けしやすい、短時間でインパクトのある話をすることは、
面接官の労務の効率性に寄与することであったのでしょう。
そのインパクトある話の入り口としての、あだ名であったでしょう。

数分で就職希望者の適性を見抜くやり方としては、効率的でありましょうし、
また、そのような類型の人物は採用後に、企業として扱いがしやすかった、
そういった経験則があったのかもしれません。

写真のお話でした。
機材の違いによる撮影したものの違いも、個性であるならば、
撮影者の違いによる差異も、個性であるはずです。
前者が、携帯電話にカメラ機能が普及するまでのカメラ業界の「ビジネスモデル」でありましょう。
そのビジネスモデルは確かに、ほとんどの人が思い立った時に撮影することができる世界に
焦点があったものではない。故に、カメラが売れなくなったと言える。
そのように私は観察します。

iPhoneで限れば、同じ機材で撮影することができる人が、
世の中の大多数になった社会に調整したビジネスモデルとは。

個性というものを求めるのであれば、ソフトウェアによる差異の創出もありましょう。
そして個性というものを考えたときに、同じハードウェアで撮影するということに
差異を生じさせることも可能でありましょう。

資本主義経済社会においての現代のビジネスモデルの基本は、
モノとモノとの差異をお金に変換していくこと。

iPhoneで撮影することが、隣の人と同じものであることに個性を出したいと
コストをかけるのも人の欲求でありましょう。
その差異がどこまで求められているのか。
まるっきり違う、カメラでございますとわかるデザインが望まれるのか。
それとも、iPhoneのカメラ機能だけを切り抜いたような、さらに小型で同機能のデザインなのか。
ミニマリスト的な考えからすれば、iPhone一台で済ませることが個性でありましょうし
その枠よりややずれている人からすれば、
iPhoneとは違う形状の、伝統的ではないデザインを持ったガジェットに興味を示しましょう。

私は、写真というものとの関係性は、iPhoneで済ませられる生活をしているつもりですし、
もしiPhoneではない撮影機材が欲しいと思うのならば、
それは伝統的なカメラ機材を想像します。
以前にも書いたように、カメラを構えて撮影をするということを生活に取り入れること。
そのことも楽しめるようになると、考えています。

カメラ業界の言う、本当にカメラは売れないのか?
撮影機材が、これほど多くの人に手渡っている現状に不満を感じるのはなぜなのか?
私が考えることは、おこがましいことです。

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