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備前焼 [Polo AWCHZ]

岡山まで足を伸ばしてきました。

目的地は、備前焼物ミュージアム。


焼き物ミュージアムは4Fから1Fまで、備前焼の歴史にまつわる展示がされています。

焼き物産業というものが、
社会経済に大きく関わり合いながら勃興をしていることを認識させてもらえました。

江戸時代、コメ貨幣経済から早々に貨幣経済へ移行していく中で
貨幣を得る手段として、殖産興業として各地で焼き物の生産が行われていく。
しかし、江戸幕府の収入の基本はお米。実体経済で扱われる貨幣経済とコメ経済のギャップが
江戸後期の討幕体制につながっていくという歴史の流れを想像すると
お金って大事ですねと(苦笑)

特に、備前焼き物ミュージアムの解説文は、商品経済と工芸品としての意味合いの焼き物との
バランスを考えさせられるものがあり、商品経済に偏った制作だけで良いのか。
見えないものを大切にするとはどういうことか、と考えさせられます。

最も、私の焼き物に対するスタンスは、「見えないものを大切にする」といったことを
できるだけ排除して、「私が求めている性能を有しているものはあるのか」と
明確な、目に見える性能を追うことから入っていますので、その要求を叶えられるのであれば
目に見えようとも見えなくとも、どちらでも良いという非常に冷淡な立ち位置にいます。
スタンスを明確にしているのは、「目に見えないこと」を追うことで、
物語にしてやられることから回避するためでもあります。

ミュージアムの解説には、備前焼きの甕に水を入れると腐らない、とあります。
その説明として、釉薬を使わずに焼成にて仕上げる備前焼の性質として内側の壁に無数の気泡があると。
その気泡が水と外気と入れ替わる気化熱によって、甕の内側と水の接触面が冷やされて腐らない。
といったような文面がありました。

浄水器の水を使うようになると、水が腐るといことを知ることができます。
水が腐らない浄水器の水は、浄水仕切っていないということにもなります(毒)

何にせよ、水は腐るものであり、それが備前の甕に入れておくと腐らない(腐りにくい)というのは
興味深いことであります。
科学的な説明ができないとはいえ、昔の人の方が物事をよく知っていたという可能性は
軽視できるものではありません。

備前焼を知る、などとおこがましいことは考えずに、概略をぼんやりと眺めておく。
そういう態度を取っていこうと考えています。

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