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大切なことは言わない [雑感]

NHKラジオで、ラジオ放送90周年の記念特番のひとつ、
すっぴんの公開生放送が行われていました。

ゲストが、鶴光師匠と大竹まこと氏。

仕事が手に付かない(おぃ)ほど、面白く、興味深く聞いていました。





ラジオとTVの比較の中で、ラジオの方が自由があるのではないか、
というテーマで、大竹まこと氏が
私がラジオでしゃべらさせてもらっているのは、
「おあしを頂いているから」と答えるようにしている、と。
そしてこの考えは、「小沢昭一」氏の言葉でもあると。

ラジオは、TVに比べると自由がある、というよりも、TVでは瞬間、瞬間に
短い言葉で話さなければならないが、ラジオではその反対で、長くしゃべることができる。
TVの10秒20秒が、ラジオでは、2,3分の感覚のような気がする、とも。

ラジオの自由というのではなく、話をする時間が長くとることができる媒体なのだが
やはり、喋ることができることとできないこともあるから、
言葉と言葉の「間」をとることで、表現しているつもりでもある。

おおむね、氏の発言の概要は、こうでした。

情報を検索するという行為に慣れてしまうと、PCの前に座って、文字を打って
検索をすれば、答えがそこにはある、と、勘違いしてしまうことは多々あります。

しかしながら、私のインターネットの経験と体験では、この画面の中に真実はない、
ということでもあります。

価格.comは、価格は調べられても、そのモノの本質を見つけることはできない。
そもそもが、車のタイヤの性能にしても、比較検証が、法律でアウトにされている以上、
もっとも良い性能を有しているタイヤはコレ、次はコレ、ということを決めることができません。
自動車評論家も、PCの画面の文字に、ストレートに真実を書くということもないでしょう。

私はそのことについて、小さな(笑)憤りを感じていましたが
大竹まこと氏の話を聞いて、流れてくる情報というものに誠実さと正確さを求めている、
わたしの傲慢さなのではないかと思うことができました。

自分から探してもいない事に対して、受け身である情報に対して、
自分の都合の良いように情報を得ようとしていたのではないか、と、
自分の考えの都合の良さに気付かさせてもらえたような気がします。

自然から情報を得ようと思えば、人間は、自然を観察するしか方法は無いでしょう。
自然から都合よく話しかけてもらえることはありません。

それは自然だけではなく、人間対人間とて同じことであり
その自然の摂理をフィルターとして組み込んで見て見れば、
ネット社会の情報というものも「観察」をしてみることが基本なのではないかなと。

わたしもblogでは、大切なことは言っていません。
ですが、全体を読んでいただければ、なんとなく、どういう方向なのかは、
わかっていただきたいと考えて、書いているつもりですが
そこは「おあしをいただいていない」ので、責任感が薄いような気もします(笑)

わかっていただこうがいただけないであろうが、実のところどうでもよいことなのです。
アクセス数を稼ぐ事を本義としていない以上(でも誰も見ていないのに書くことはできないという天の邪鬼)
私の思った事を書いているつもりですが、大切なことは言わないでおく。

このスタンスは、興味深いところです。

大切なことは言わなくても、毒はたっぷり吐きますけれど(毒)
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