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マツダ環境フォーラム2010。 [サバンナFC]

マツダが行った、マツダ環境フォーラム2010に参加させてもらってきました。

場所は、マツダR&Dセンター横浜。

自動車の環境対策と言うと、ハイブリッド、EV、燃料電池車と、今、騒がれていますが
マツダという企業としては、そういうものも将来的な視野として入れながら
ベース技術の徹底追及による、環境対策に注力をしているという、ことでした。

内燃機関の熱効率が、25%程度しか引き出せていないことは
以前から言われていることですが、この効率を上げていきましょうと。

必然的に、同排気量でも、出力の向上、燃料消費率の向上が、もたらされるわけです。
ということは、同出力を得ようとすれば、より小さな排気量で、さらに燃料消費率を上げることができる。

セグメントで分けるのならば、Cセグメントの車両を、Bセグメントの車両の燃費まで引き上げると。

むろん、燃費の向上は、熱効率の向上によるものなので、出力は維持、もしくは向上したうえでの
燃費の向上となります。たぶん(笑)

内燃機関の進化+駆動伝達装置の最適化+アイドリングストップ及び回生エネルギー装置

ここまでがマツダの、内燃機関を中心とした、CO2削減策。
将来的にモーターアシスト(ストロングハイブリッド)を組み合して、さらなる削減に到達しようと。

シンプルなことで、結果を求めようとする姿勢が、とても好印象。

内燃機関の進化を切り捨てた発言をした、渦中のT社の社長の見識が、不安になってきますな。





フォーラムを受けた、感想。

モーターと電池と内燃機関の組み合せだけが、環境技術ではない。

今ある、内燃機関の効率を上げる。

高出力、高燃費→燃焼効率の改善、現状25%程度しか仕事量に変換できていない。

既存の技術革新は、コストを抑えることができる。電池などに、レアメタルを大量に使わなくてもよい。

コストをかけずに環境性能を上げる、CO2削減ができる。

EVやハイブリッドにしても、リチウム電池のコストがかかり過ぎる、資源を確保しにくい。
EVよりも、内燃機関の高効率化によるCO2削減が、社会に波及しやすい。

ガソリン燃料の使いやすさというのが覆されない限り、次世代燃料は普及しえないのではないか。

EVは、技術的革新(リチウムなどのレアメタルの確保と、効率化)がない限り、限定的な普及になる。
(シティコミューター)

マツダの現在の方針は、欧州メーカーなどの、内燃機関と駆動の伝達システムの技術的進歩で
CO2削減を行っていくことと、同じ方向性は、ここ数十年では最も有力な、現実解になりえるかもしれない。

内燃機関+ツインクラッチMT、6AT(ツインクラッチ並みの伝達力を有す)CVTではない。
+回生エネルギー、アイドリングストップ
+モーターハイブリッド。

マツダとしては、モーターと電池と内燃機関の組み合わせは、マーケティングとしては必要であるが
CO2削減の、本命的な役割を担うことはないという判断もある。

ここからは、フォーラムを聞いた後の、個人的な感想です。

モーターアシストではなく、欧州メーカーのようなスーパーチャージャー+ターボ技術で
モーターよりもコスト安く、CO2削減できるのならば
生産工程からのCO2排出量を考えても、十二分に、自動車の主流の一つとなりえる。
ただ、マーケティングとしては、モーターハイブリッドがないと、厳しいか。
逆にいえば、売れるから、作らなければならないという、短期的戦略の中では、必要とされているか。

以前から、漠然と考えていた、モーターと電池を組み合わせた、ハイブリッド車というのは
本当に環境を考慮している車なのだろうかということへの、ひとつの考え方の勉強になった。

内燃機関の可能性というものは、現在の、25%程度の交換効率?を突き詰めるだけでも
Egから引き出される性能は、並み以上(何が並かは曖昧にします)の性能となりえます。
単純に、25%の数字に近づけていくだけでも、十分に、環境への配慮ができます。

最近考えるのが、シンプルなことで、最大なる結果をもたらすようなことこそが
普遍的な技術となる、かなと。

内燃機関の可能性は、まだ、十二分に追求できると、感覚的に感じていましたが
この方向性に、マツダというメーカーが、技術的に大きなアドバンテージを持っているということが
よくわかりました。

限られた経営資源を、環境性能と、社会へのアピール、マーケティングを考慮していくと
今ある技術を、さらに進化させていく方法が、最もベストであると、その判断が、とても好印象でした。
もっとも、この前文は、僕の創作です(笑)

トヨタのハイブリッド技術は、確かに将来的には、内燃機関をさらに、CO2削減させなければならない時の
未来の進化形のひとつであって、内燃機関の性能の追及をすることで
燃費をリッター30まで引き上げることができれば、インサイトと同レベルの燃費を
内燃機関のみ、正確には、車体の軽量化等も含めて、で、到達できれば
部品点数も少なく、すなわち、環境の負荷は小さく済む。

内燃機関の技術革新というのは
地球環境だけではなく、もっと身近な、地域経済環境も考慮できるのではないでしょうか。

内燃機関の性能の追及には
マツダの社員、周辺の下請けの工場の従業員の雇用の確保も、同意義として語られるということです。

これには、政府も目をそむけることができないでしょう。

いま、トヨタ自動車が、米国、日本から叩かれているのには、雇用の確保という
企業の社会的責任を、軽々しく放棄している、そういうことも、背景にあると考えるべきでしょう。

REで、市街地走行燃費が15Km/L程度、高速走れば20Km/Lに近づき
300馬力以内、ターボでもなんでもつけていただいて、アイドリングストップ、回生エネルギー、
車体の軽量化、ツインクラッチ並みの6ATか、クラッチレスの6MT、その他もろもろしていただいて
400万円台の2ドアスポーツカー、マツダ、新型REエンジン搭載、みたいな。

まぁ、こういうのを作るのよりも、内燃機関を極めていくコストのほうが、安く付きそうだということは
想像するに難しくないことですね(笑)

REの生き残る道としては、発電用の内燃機関という存在になってしまうのかしらん。

最後に、このフォーラムを受けて
「マツダの新車が欲しい!」と、素直に感じることができました。
販売会も併設されていたら、アクセラでも購入してしまいそうな(笑)

まぁ、半分冗談ですが

ただ言えるのが
マツダの車を欲しい、と思わせていただけるような、とても、温度の高い内容だったことの
裏返しが、車の購入意欲につながったと、そういうことだと思います。

技術者の方のお話を、直接聞く機会などは、なかなかあるものでもなく
情報媒体を通じたうえでの、メッセージであったりするわけですが
やはり、人と直接会って、お話をうかがうことができるということは、何よりも勝ることだなと
勉強させていただきました。

またこういう機会があれば、ぜひとも、参加させていただきたいです。
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