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欲望を駆り立てる [雑感]

感染者数のトレンドも右肩下がりの傾向が見られ始めました。

警戒を緩めることは、まだ、できませんが
3月には昨年11月程度の感染者数にまで落ち着くところでしょうか。





時短要請などの出ている飲食業に
間接的に携わっている職業柄、今回のコロナ禍感染騒動において
日々の仕事量と、その後の感染者数の増加がリンクしていることは
数字にて把握はしていませんが、肌感覚として実感していることです。
昨年春先の時にメディアに取り上げられたパチンコ屋に比べても
感染リスクが高いにも関わらず、メディアは、消費者である視聴者の欲望を掻き立てる
番組作りから逃れることができないのは、大きな収益源になっているからでしょう。

メディアの収益構造がそうである以上、飲食業界が一時的に落ち込むことはあれども、
業界のパイが縮小するということは、現状考えにくいところです。
社会の消費のトレンドが、ただ消費をするということだけではなく、
その消費が何かにつながるようなことを求める方向に向けるというのは、
全体主義に向かわせる中で、資本主義経済社会の成長速度を低下せしめる理由として
考えられることです。
サブスプリクションの食事が、消費者に利益であるかは私は疑問ですが
社会を誤魔化すために必要な仕掛けの一つとして利用されていくものでしょう。

もっとも、このような既存の消費社会、労働者(消費者)に欲を掻き立てさせるような仕組みも
変更を求められるかもしれません。
高いものはひたすら高く、安いものはひたすら安く。
このような二元化が飲食の世界にも訪れるのならば、ブランディングとして
「世界に富裕層はこんなにもいるんです、その富裕層に向けての商品開発をしなければ」
などという文言は古いものですが、存外これからも通用するかもしれません。

欲望というものを制限する、己で律することが外的に強く求められる時代というのも
低成長の事実を覆い隠すためには、都合が良いかもしれません。
その欲望をメディアが掻き立てて売り上げを立てていたビジネスも、
コロナ禍が長引くことで、長期的に見ると転換点に立つことを余儀なくされるのか。
それとも、おカネの力はそのようなことも乗り越えていくのか。

欲望を律する啓蒙主義と欲望を発するロマン主義、
このどちらにも傾いても、社会としてはその後の反動で
大きく揺さぶられるというのが、近代の世界史(欧州史)でもありましょう。
そしてその傾きかけるきっかけというものが感染症であった、というのも歴史のようです。

啓蒙主義でもロマン主義でも結構なことですが、
世の中を数字で見ていく癖をつけるのは、どちらかに偏るということから
少しだけ救われるような気がします。

各地域の飲食店総数と、感染者数の割合は近似値にあるのではないかとか。
それだけでは判断できませんが、飲食店の稼働と感染者数の増加。
それに伴い、Go Toトラベルでも結構でありますが、旅行による感染者数の増加は
どのような相関性を持つのか。

それらの数字の行間を読めば、旅行による移動だけでは感染の増加には直結しない。
移動先での会話を含めた食事というものが、感染の広まりにどれだけ影響があるのか。

そこから考えられるのは、会話を伴う食事を避けること。

黙って食べるということですが、人の欲望というものは、快楽から逃れることはできません。
人間の本能として、食事をしながらの会話が、脳に快楽物質を提供するからでしょう。
酒を飲みながらと加えると、さらに快楽物質が提供をされる。
そこに綺麗なお姉さんや、お兄さんが付属することでも構いません。
人と交わることで脳に快楽物質を提供する場面に制限を加えるということが、
現実的な感染拡大防止策となりましょう。
パチンコ屋では、メディアが期待するような感染拡大は望めないということが
論理的に理解できます。

行政権の拡大が、コロナ禍によってもたらされているのは、致し方ない現実です。
その状況をより合理的に進めるのであれば、数理的な考え方の背景に、
人間社会の欲望を変数として加えて、
現状よりも一層合理的な私権の制限を考えていただきたいものです。

私権の制限に躊躇があったのは、
メディアが全体主義者と言っているのかいないのか前首相の政策でありましたし、
現首相の政策は私権の制限に配慮しつつ、
法的根拠のない私権の制限を要請することで、
行政権の拡大とともに全体主義的な政策を是としています。

このようなメディアの論理の錯誤も、
そのほうがお金儲けになるから錯誤しているのだとわかれば、腹も立ちません。
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